Note

'18.01

画像管理ソフトのあれこれ

まさかMediumデビューが技術系の記事じゃないとは…歳かな…

いつからだろう、画像を集めるのが習慣になったのは。気になる画像を見つけると、反射的に右クリックで保存(全ブラウザの画像保存ショートカットキー、覚えてるんだぜ)。しかも、好き嫌いなく何でもかんでもだ。無意識の行動だから、分類なんてしたことなかった。だから、デザイン素材だろうと、芸術作品だろうと、初音ミクの萌え画像だろうと、はたまたビリー・ヘリントンの哲学♂写真だろうと、全部ごちゃ混ぜに「images」っていうフォルダに突っ込んでた。

だんだん慣れてくると、ダウンローダーってやつを使うようになった。一枚一枚コピーしてたのが、URLをコピーしてダウンローダーに渡せばまとめてダウンロードしてくれるように進化したんだ。でも、この時点でもまだ分類って概念はなかった。500pxの風景写真とふたば☆ちゃんねるのAAが、「images」フォルダの中で肩を並べてた。

ダウンローダーの便利さに気づいてからは、いろんな画像パックをダウンロードするようになった。「images」の中身はさらに混沌として、以前は少なくとも全部画像だったのに、今度は深さの違うフォルダまで増えてきた。しかも、その容量の増え方は、蔡英文総統の支持率の下落速度並みに速い。そこで、NASっていうか弱いサーバーを買って、そこに画像の山を置くことにした。「images」フォルダは晴れてリモートドライブに昇格だ。でも、管理の問題は相変わらず頭を悩ませてた。何百万枚もある画像を一枚一枚ファイルマネージャーで分類するなんて、何十時間もかけてられない。どうすればいいんだ?

そんな時、運命の出会いがあった。そう、Picasaとの出会い。

Picasa

当時のPicasaは、僕のニーズを完璧に満たしてくれる存在だった。フラットなフォルダブラウジングは、不要な階層構造を無視させてくれるし、タグ付け機能もある。そして何より、何百万枚もの画像の処理と検索が、Fucking fast!他にも、微妙な顔認識機能とか、色々機能はあったけど、僕にとっては上の点がもう神レベルでありがたかった。こうして、僕とPicasaの甘い蜜月が始まったんだ。

でも、良いことばかりは続かない。Googleが2016年にPicasaの更新終了を発表した。そこで、僕はまた、何百万枚もの画像を管理してくれるソフトを探す旅に出ることになった。Pixa、Inboard、Pixave、iPhoto、Win10標準の写真アプリ、XnView、FastStone、Eagle… 色んなソフトを試した。どれも素晴らしい点もあったけど、決定的に使うのをためらう理由があった。なんで、僕のニーズに完璧に合う画像管理ソフトがないんだ?その時、g0vのあのスローガンを思い出した。「『誰か』は、あなたです」。

よし、作るか。

ちょうど仕事が一段落したところだったし、自分のニーズは自分で満たすことにした。こうして、Tiatというソフトが誕生したんだ。

Tiat

いや…正確には、まだ半分生まれただけ。頭が出たところだ。以下は、このソフトの設計思想の一部だ。

  1. 画像はコピーしない!Macアプリの多くがこれなんだけど、マジで勘弁してほしい。「ライブラリに読み込む」って書いてあるくせに、実際は「自分のとこにもコピーする」んだ。何百万枚もの画像のためにNASっていう家を用意してやったのに、それをパソコンのハードディスクにもコピーするとか、どういう了見だ?ハードディスクはタダで手に入ると思ってるのか?
  2. 何百万枚もの画像に対応できること。これもよくある問題。多くのアプリは、メタデータを全部メモリに読み込んでから検索やフィルタリングをする。画像が少ないうちはそれでもいいけど、多くなると…爆発するぞ、諸君。
  3. さまざまな方法で閲覧できること。ほとんどのソフトは、フォルダ別か、Pixaみたいな伝統的な3ペインデザイン(Macアプリのほとんどがこのパターン)のどちらか一方しか提供していない。シンプルなのはいいけど、ちょっと凝った閲覧をしようとすると、途端に使いづらくなる。
  4. 検索とフィルタリングが高速かつ高機能であること。特定の画像を探したいけど、断片的な情報や特徴しか覚えていないことってよくあるだろ?そんな時、目的の画像に素早くたどり着けるかどうかが、画像管理ソフトの命運を分けるんだ。頭の中のぼんやりしたイメージをなんとなく描いたら、その画像が出てきたら、超かっこよくないか?
  5. 自動でタグ付けや分類ができること。僕だけじゃないと思うけど、現代人はみんな忙しい。忙しい現代人にとって、自動分類とタグの自動読み込みは必須機能だ。
  6. メタデータの種類が豊富であること。画像が増えてくると、タグだけでは管理しきれなくなる。注釈、出典、作者などの情報も必要になってくる。もちろん、IPTCやEXIFなどのメタデータから情報を取得できるのは当たり前だ。
  7. 脳死状態で画像を一括ダウンロードできること。2018年にもなって、右クリックで画像を保存とか、ありえない。
  8. 閲覧画面が今風であること。これもさっきと同じ。2018年だぞ?せっかくの素敵な画像なんだから、素敵なソフトで見せてくれよ。

さて、宣伝はここまでだ。これがTiatのプレローンチページだ。興味のある人は、メールアドレスを登録して、最初のテストに参加してほしい(安心してくれ、広告メールを送る暇はない)。意見や要望があれば、気軽にコメントしてくれ。実は、分散学習とか、やりたいことはまだまだたくさんあるんだ。でも、このままだと永遠に完成しない気がしてきたから、それはまた追々やることにする。久しぶりに文章を書いたら、予想以上に時間がかかってしまった。次回は、開発中の面白い話を書こうかな。